コミュニティーガーデンとは?
「コミュニティガーデン」をご存じない方は、いったいどのようなものか想像するのは難しいかもしれません。コミュニティ・ガーデンとは、グループで小さな土地を借り、みんなの「庭」をつくっていくことです。コミュニティガーデンには、様々な種類やが運営方法があり、その中でもいろいろな人が野菜や果物を好きなように植えて育てることができるものが主流となっています。
有料の場合もありますが、この記事では無料+様々な人に出会える(コミュニティーの一部になれる)ということを前提にコミュニティーガーデンについて紹介していきます。
(写真提供:中村元氣)
コミュニティーガーデンのメリット:
町に緑を増やすことができる
自給自足やサステナブルな暮らしに取り組むことができる
地域の人と仲良くなれる
無農薬野菜食生活に取り入れられる
植物を育てることで達成感を得ることができる
食べ物の売り買いで生じるプラごみや、配送時に発生するガスなどの削減に繋がる
お金を節約することができる
土を触ることでストレス軽減につながる
コミュニティガーデンとはどのようなもので、どのような種類があるのでしょうか?
「コミュニティガーデン」という概念をご存じない方は、どのようなものか想像するのは難しいかもしれません。コミュニティ・ガーデンとは、野菜や果物、その他の植物を生産するために、グループで使用する小さな土地や土壌のことです。コミュニティ・ガーデンにはさまざまな種類がありますが、いずれも共同で行う活動です。
コミュニティガーデンは、プロット・ガーデン、協同組合ガーデン、ユース・ガーデン、アントレプレナーズ・マーケット・ガーデン、セラピー・ガーデンの5つのタイプに分類されます。
コミュニティガーデンの種類:
プロットガーデンは、コミュニティ・ガーデンを個々のエリアに分け、各人が自分の庭をデザインできるようになっています。人々はこのプロットを使って、自分で作物を選び、自分で庭をデザインし、育てた作物を自分の目的のために使います。
コーポラティブガーデンは、プロット・ガーデンよりも比較的規模が大きい。協同組合の庭は、プロットガーデンに比べて比較的大きく、コミュニティメンバーの協同作業によって空間全体が調整されています。多くのチームワークと社会的交流を必要とするため、協同組合ガーデンを通じて人々は強いコミュニティの絆を築くことができます。
コーポラティブガーデンはプロッットガーデンよりも比較的大きく、コミュニティメンバー全員でガーデンをデザインしていきます。作業を共にするため、コミュニティガーデンを通じての強い絆が生まれます。
ユースガーデンは、学び、育て、育てることを目的として設立されたコミュニティガーデンの一種です。通常、学校は生徒に科学と栄養を教えるためにユース・ガーデンを始めます。また、子どもたちは、責任感、忍耐力、好奇心、自信を持ち、仲間と協力して食べ物を育てることを学ぶことができます。
起業家向けのマーケットガーデンでは、食品を生産するだけでなく、地元の市場で食品を販売しています。この種のガーデンのコミュニティメンバーは、ファーマーズマーケットで作物を販売することで、地域経済に貢献しています。
京都で空き駐車場をコミュニティ・ガーデンに変えたロビン・ラウナーさんにインタビューしました。
1) なぜコミュニティーガーデンを始められたのですか?
私はコミュニティガーデンを始める以前からバルコニーでベランダ菜園をしていました。そのこともあり、今年の初めに共通の友人を通じて知り合った方から、空いている駐車スペースを使って庭を作らないかとお誘いをいただきました。彼は自分で植物性の食事を始めたばかりだったこともあり、すぐに庭にも興味をもちはじめました。
何度か会って庭づくりの計画を練っているうちに、プラスチックの使用量を減らし、心ない消費者主義から脱却する方法を見つけたいという共通の思いがあることに気づきました。私たちはこの庭を、プラスチックだらけのスーパーマーケットからの自立と、より配慮のある生活への第一歩と考えています。
バジル、小松菜、ほうれん草、スイスチャードなどの種をまいたプランターを数個置いただけだった庭は、数カ月のうちに20数種類の植物を植えられるまでになりました。
2) コミュニティーガーデンを運営していて大変だなと感じたことなどはありましたか?またどうやってそれを乗り越えましたか?
私はまだガーデニングの初心者なので、オーガニック農家の友人に指導やアドバイスを求め、質の高い地元の堆肥を手に入れるための場所や、毛虫などの害虫への対処法などを教えてもらいました。それ以外は、特に問題もなく、順調に庭ができあがりました。あとは、ちょっとした計画を立てたり、軽トラックを借りて必要な資材を集めたりするだけでした。
3) 今取り組んていること、または今後取り組む必要があると思われることなどはありますか?
ご近所さんにおすそ分けできるくらい育てたいのですが、あまりスペースがありません。ガーデニングで仲良くなったご近所さんに野菜を提供していますが、暗黙のルールである互恵主義では限界があります。この庭はすでに、地域の誰もが視覚的に楽しめる緑の空間として機能していますが、もっとコミュニティに参加できる機会を作るにはどうしたらいいかを考えています。
4) ガーデンの次の計画は何ですか?
子供たちや近所の人たちが何の植物かすぐにわかるように、それぞれの植物に名札をつけようと思っています。また、コールドフレームを作って、来年には苗を育てて庭に植えたり、近所の人たちに提供したりしたいと思っています。今年か来年には、より多くの草の根コミュニティ・ガーデン・プロジェクトの認知度を高め、促進するために、京都市環境賞への応募を検討しています。
5) コミュニティ・ガーデンに関心のある読者に向けて、コメントをお願いします。
少しのスペースと日当たりがあれば、何かを植えてみてはどうでしょうか。お金はあまり必要ありませんが、良い土を用意して、簡単なことから始めましょう。初めての方には、スーパーで売っているネギをコップ一杯の水に浸して繁殖させ、成長したら鉢に移すことをお勧めします。簡単で失敗しづらく、たくさんのことを学ぶ機会となるでしょう。また、ガーデニングをすることで、瞑想した時のように、心に平和が訪れます。
また、ガーデニングは瞑想のようなもので、心に大きな平和をもたらしてくれます。
また、このコミュニティガーデンは、近所の人たちとの交流の場にもなっています。私が出会った人たちは皆、前向きで協力的で、自家製のプラムや蚊取り線香、日本のデザートなどをプレゼントしてくれました。
住所: 606-8371 京都府京都市左京区秋津吉兆232-1
コミュニティガーデン・オーガナイザー、大山貴子さんにインタビュー!
また、東京で自宅の前庭や裏庭をコミュニティ・ガーデンに変えた大山貴子さんにもインタビューしました。
1) なぜコミュニティーガーデンを始められたのですか?
みんなで野菜を作ってシェアすることが楽しいから。6年前、ブルックリンに住んでいたときは近所にコミュニティガーデンがたくさんあり、その存在に環境や自然との繋がりを学びました。この体験を自分の暮らす地域でも行うことで、共感者を増やしていきたいです!
2) コミュニティーガーデンを運営していて大変だなと感じたことなどはありましたか?またどうやってそれを乗り越えましたか?
農薬を使いたい人、虫が増えたら殺虫剤を使う人、私自身は土の土壌を守るべく、無農薬がいいのですが、みんながみんな同じ意識でいてくれないんだなあと、それが最近の悩みです。強制的に彼らの意見を排除するのではなく、少しずつ農薬を使わない、虫やそれ以外の生き物と共生する言葉を投げかけたりしています。
3) 今取り組んていること、または今後取り組む必要があると思われることなどはありますか?
地域の人々にも知ってもらい、訪れてもらうために声かけをしたり、張り紙をしたり、いろんな方法で巻き込む必要があると感じます。
4) ガーデンの次の計画は何ですか?
コミュニティコンポスト!
5) コミュニティ・ガーデンに関心のある読者に向けて、コメントをお願いします。
悩むより、やってみよう!場所があればどこでもできます。まずは実践してみて、失敗も笑って過ごすくらいで行ってみるといいと思います。
住所: 171-0051 東京都豊島区長崎4-27-8
コミュニティーガーデンの見つけ方!
Mamoruではアプリ内の機能でコミュニティーガーデンを見つけることができます。「レンタル・シェア」のカテゴリーに掲載してあります!
それ以外にも皆さんが知っている、または見つけたコミュニティーガーデンを地図に追加することもできます。
コミュニティーガーデンの作り方
コミュニティーガーデンが近場にない場合は自分で作って地域の人に参加してもらうように呼びかけることもできます。
方法1:土地を分割して利用者を配置する。利用者は自分の割り当てられた土地で畑を作り、収穫したものはコミュニティーガーデンの利用者とシェアする。
方法2:土地は分割せず、一つの畑ににコミュニティーガーデンの利用者全員が一緒に取り組む。収穫したものもみんなでシェア!
このようにシンプルなシステムでコミュニティーガーデンを運営することができるので是非挑戦してみてください。
終わりに
コミュニティーガーデンは、環境にもよく地域活性化にも貢献することができます。
もし参加してみたいと思ったらmamoruのアプリで是非探してみてください!残念ながら、日本にはまだ広く知られていなく、それほど普及されていないのが今の現状です。自分でコミュニティーガーデンを初めて見るのもいいかも!?
著者について
コノリーメアリー翠
東京で生まれ育ち、ショップめぐりやダンスが好きなインターナショナルスクールの高校生です。Mamoruの革新的なプロジェクトに惹かれ、インターンをしています。環境問題、サステナビリティ、ファッション、アート、ビジネス、ITに興味を持っていて、将来はこれらを融合させて社会にプラスのインパクトを与えられる事業に携わりたいと思っています。
キム・サラ
インターンとしてmamoruで活動している18歳の高校生です。私は、人、場所、言語、そして本を通して、世界の新しい視点を発見することが好きです。自分の枠を広げ、持続可能なコミュニティ作りに貢献できるので、mamoruに参加してよかったと思っています。将来は、自然や活動家の権利を守る弁護士になりたいと思っています。
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